Office365とPOPメールのハイブリッド移行

オンプレミスのExchangeとクラウドのExchange をハイブリッド移行するためには、Microsoftの提供する Exchangeサーバーを中間に追加してHybrid機能を追加する方法があります。

その他にもメールサーバーの転送機能を工夫することで、既存のPOPサーバーからハイブリッド移行(ステージング移行)することも可能です。弊社万聯でも中国全国に拠点とユーザーを持つお客様で、既存のPOPサーバーからハイブリッドで移行しました。

具体的には事前に十分にステージングのスケジュールをしたのち、MXをExchange Online に切り替えすべてのお客様はExchange Online側でグループ化して、メールをPOPサーバーに転送します。そしてお客様のOutlookの設定が完了したグループを順に転送から外していきます。

この場合問題になるのが内部での送信の場合で、移行していないユーザーが旧設定のサーバーのSMTPを使用して移行済みのユーザーにメールを送信する場合、メールサーバーは外部のMXではなく自サーバーが当該ドメインのメールサーバーと認識してしまうため、Exchange Onlineに配送されないという問題が発生しました。そのため本件では、移行が完了したユーザーを今度はPOPサーバー側でExchange Online に転送するという設定を追加しました。この場合ループが発生しないように設定の順番は慎重に行う必要があります。

結果的に本件は移行中はとても忙しいプロジェクトとなりましたが、お客様への負担を最小化するための様々な移行方法を弊社では実施しています。