外部共有機能はOffice365 (OneDrive, Sharepoint)でも便利に使いこなしたい機能であり、中国版Office365でも利用することができます。
Office365の外部共有は、匿名を許可する共有と、ログインを必要とする共有があります。
このうち、ログインを必要とする共有では、他テナントのOffice365アカウントまたはマイクロソフトアカウントを使用できるのですが、これは中国のOffice365とグロバール版のOffice365は相互に使用できません。つまり、中国のOffice365内の情報が外部共有されている場合に、日本のOffice365アカウントを使ってアクセスすることができないので、マイクロソフトアカウントを作成するしかありません。
いくつかのお客様を支援して思うのが、このマイクロソフトアカウントというのがあまり作成時の手順が洗練されておらずに日本側のメンバーに少なからず負担をかけてしまうということです。メールアドレスの指定、または outlook.com の作成、さらには Skypeとの紐づけなど、複数でそれぞれ異なる作成方法ではその後のサポートも非常に大変になります。
またもう一つ気を付けたいこと、仕事に使っているメールアドレスを使ってマイクロソフトアカウントを作成することはお勧めできないということです。
日本で仕事用のメールアドレスがOffice365の場合に起こる問題ですが、一つのメールアドレスがOffice365でも利用されており、マイクロソフトアカウントでも利用されている場合、毎回ブラウザログインする際に、Office365アカウントでログインするか、マイクロソフトアカウントでログインするか選択する画面が増えてしまうのです。これはSharepoint Onlineなどで毎日ブラウザから使用する場合などは大変ストレスになります。
現在日本の仕事用のメールアドレスがOffice365でなくても、近い将来に会社の方針等でOffice365に切り替わる可能性が十分にあります。そのため、私からは仕事のメールアドレスをマイクロソフトアカウントにも使うことをお勧めしていません。