中国のOffice365は、中国マイクロソフトからライセンスを受けた別会社が運営しています。
中国政府のクラウドサービスの健全運営に関する管理規制に対応するため、中国のOffice365はマイクロソフトではなく、マイクロソフトとパートナーシップを結んでいる世紀互聯という会社が運営しています。実際はマイクソフト中国が厳しくサービス内容および品質を管理しており、セールス、プロモーション、コンサルティングのすべてにおいて中国マイクロソフトが積極的に展開しています。
日本を含めた中国以外のOffice365(中国からはグローバル版Office365 などと呼びます)に関しては全世界で同じサービス内容、体制で運営されており、データセンターのロケーションは日本、香港、アメリカなど各地あるものの、基本的には場所を意識しないで使用できます。
一方で中国版のOffice365に関してはデータセンターは北京と上海に置かれ、グローバル版とのOffice365とは別の空間(例えば後ろにあるAzureの認証システムなども含めて)で運営されています。
基本的なサービス内容や使用方法は同じなのですが、Office365の新しい機能の追加速度や、Apple StoreなどからダウンロードできるOffice365関連アプリの対応度合いなどが異なっています。
一番私たちの日常にかかわる電話等のサービス体制に関しては、さすがにマイクロソフト中国が厳しくサービスレベルを管理しているだけあって、他の中国のサービスとは全く異なる充実したサービス対応だと感じます。
中国の企業でもグローバル版Office365を利用することができ、通常は香港のデータセンターが割り当てられるので、そこそこのパフォーマンスで利用することができますが、Skype for Businessのビデオ会議などを考えると最適ではないため、中国のお客様、特に外資系のお客様はグローバル版と中国版の選択で悩ましい点もあります。
弊社上海万聯では中国版、香港版両方で正式な代理店契約を持っており、対応が可能です。ご検討中のお客様はぜひご相談ください。